自動精算機を新規導入し、受付と精算を自動化!
業務効率化により、お客さまとの会話も増える

自動精算機を新規導入し、受付と精算を自動化! <br> 業務効率化により、お客さまとの会話も増える

総務課係長 田中由貴様 / 支配人 塩澤善久様 / 代表取締役社長 中島仁志様

施設の特徴と魅力

飯田カントリー倶楽部様の特徴や魅力についてお聞かせください。

コースの特徴としては、山林に囲まれた起伏に富んだ山岳コースとなっていますが、標高は500mとそれほど高くはなく、近隣ゴルフ場が12月~3月まで冬季に長い期間クローズしてしまう地域の中で、南信州では唯一オールシーズンゴルフを楽しんでいただける点は一つの魅力となっています。このような地理的特徴から、4~11月シーズンと冬季の12~3月は客層が大きく変わる点も特徴の一つです。

お客さまへのサービスで特に力を入れていることはございますか?

お客さまの半数以上が、飯田市と下伊那郡を中心とした地元のシニアプレイヤーということもあり、一人でも、当日予約でも参加できるコンペ形式の「シニア会」というイベントを月8回開催しています。このシニア会は10年以上続くイベントで、多くのお客さまにご参加いただいています。また、女性向けにも「LGクラブ」という練習会を月1回開催していて、倶楽部のメンバーさんにお願いして一緒にコースを回りながらコーチングを受けることができるので、リピート参加者が多くいらっしゃいます。

このような一人でご来場いただいてゴルフを楽しめる取り組みを長年行っていますが、南信州下條村出身の峰竜太さんをお招きして「峰竜太杯」というコンペを毎年秋に開催しています。今年は第10回という節目の記念大会で、10月28日に開催を予定しています。峰さんご本人も毎年プレゼンテーターでご登場いただいています。

自動精算機導入の背景

今回「家具組込み式KIOSK」と「テーブルトップ型KIOSK」というタイプの異なる自動精算機を1台ずつ導入いただきましたが、導入前の課題やきっかけをお聞かせください。

ゴルフ業界だけでなく、飲食・宿泊など他の業界でも自動化が進んでいます。機械による業務効率化という流れに加えて、我々の内部事情として職員の高齢化が進んでいることがあり、働き手が徐々に減少していくという課題がありました。
近い将来の当倶楽部の運営は、お客さまによるセルフ対応を進めていかなければ成り立たなくなるだろうという予測と判断から、自動精算機の導入を決めました。

自動精算機の導入にあたって期待した効果をお聞かせください。

チェックインも自動精算機で対応していることから、フロントスタッフの業務の軽減がいちばん期待したところです。いつもフロントスタッフの帰宅がいちばん遅くなっていることが気がかりでした。
お客さまの立場では、チェックイン時、チェックアウト時の待ち時間をなくすことですね。並ばずにチェックインしてコースに向かっていただき、待たずに精算して、ゴルフを楽しんだ余韻を感じながら気持ちよくお帰りいただきたい。

自動精算機の導入効果

実際に自動精算機を設置し、利用を始めての感想をお聞かせください。

お客さまの多くがシニア層だからかもしれませんが、導入当初は苦情も多く、高齢の方は拒絶される方もいらっしゃいました。設置してしばらくの間はフロントスタッフがサポートについていましたが、3ヵ月ほどで迷うことなく皆さんにお使いいただけるようになりました。操作は簡単なので、スタッフが説明をして一度お使いいただければ、次からはご自身で受付も精算もできています。


フロントで有人対応していた時とお客さまの流れ方に変化が現れた点もあります。お客さまの中には受付や会計のときにほかのこと、たとえば次回予約を取る方もいらして、その対応で時間がかかり、他のお客さまをお待たせして順番待ちの列ができてしまうケースも出ていました。自動精算機の導入によって会計は精算機で済ませて、次回予約はフロントで対応するという、とてもスムーズな流れになりました。精算機とスタッフとで分業ができている点は、とても機能しているなと感じています。待たされるお客さまのストレスも解消できたのではないでしょうか。

自動精算機の導入によって、働き方は変わりましたか?

これまでフロントスタッフはずっとフロントの内側でお客さま対応を行っていたのですが、受付業務がなくなったことでフロアに出ていくことが多くなりました。お客さまと会話する機会も増えて、これまで以上にお客さまに寄り添って働くことができるようになりました。


また、金銭処理はすべて精算機で完結するので現金相違などの金銭的なミスがなくなり、毎日の会計〆業務が短縮されたことで、帰宅時間も早くなりました。〆業務に感じていたストレスもなくなったことは、スタッフにとっての大きな導入メリットとなっています。

今後について

今後のデジタル化施策について、お聞かせください。

自動精算機に関していえば、お客さまが利用しやすいポイントサービスに活用したい。たとえば、スタンプが20コ貯まったらプレーフィー無料というこれまでのようなポイント制度ではなく、たとえば「5ポイントで500円値引き」のように、お客さまがその時々で利用できるようなポイント制度をイメージしています。また精算機での対応が可能ならばの話ですが、優待券の処理も自動精算機でできたら、受付に関してはフロントを通さずに完結させることができるので、より自動化を進めることができると思っています。


施設全体でいえば、レストランのオーダーもタブレット端末でのセルフオーダー対応が考えられますが、お使いいただくお客さまの様子をうかがいながら導入の検討をしていこうと考えています。

飯田カントリー倶楽部様の今後の展望もお聞かせください。

地元のお客さまを大切にして長くお付き合いしていくことはもちろん、もう少し広域のお客さまにも利用いただくことを考えています。三遠南信自動車道の延伸工事によって浜松方面からのアクセスもよくなり期待は大きいのですが、まだ開通には時間がかかります。新規でご来場いただくお客さまを迎え入れるその時に備えて、いかに快適に施設をご利用いただくかを考えながら環境を整えていく必要があると思っています。