先進システムとトータルサポートで、
国内外の医療現場と真摯に向き合い支え続けていきたい

執行役員 メディコム事業部長 鈴木 伸幸
執行役員 メディコム事業部長 鈴木 伸幸 2017年4月公開

医療現場の未来を変えていく、医療施設をトータルにサポートする先端システム

医療施設向けの製品やサービスについて教えてください。

私たちは、医療施設で働くスタッフの方々と通院される患者さまの負担をできるだけ軽くしてさしあげたいという思いから、製品やサービスをご提供してきました。

再来受付のシステムから、診察待ちや投薬待ちの表示システム、会計をするための自動精算機と、患者さまが医療施設に入られてから出られるまでの一連の行動をスムーズにするシステムを開発しています。どの場所にどのくらいの時間、患者さまがいらっしゃるのか等を把握し、それぞれの医療施設に合った製品やシステムのご案内をさせていただいて、トータルでサービス向上のためのご提案をする。それが私たちの最大の強みです。

150床以上の大規模な病院は全国に約4000施設ありますが、約1000施設が自動精算機を導入されています。そのうち、私たちアルメックスの製品やサービスのシェアは実に7割。多くの医療施設の業務をさまざまな面からサポートしています。

後期高齢者が増え、大きな病院さまに限ったことではなく、診療所・クリニックさまも人手を確保することが難しくなるかもしれない

医療施設においての今後の課題や問題を教えてください。

この頃、医療に限らず介護や福祉の現場でも話題となっているのが、"2025年問題"です。

団塊世代の方がこの年に75歳以上となり、4人に1人が後期高齢者になります。そうなれば、必然的に医療施設へ通院される方が増えることが予想されますし、対応を考えていく必要があります。これは、大きな病院さまに限ったことではなく、診療所・クリニックさまへも患者さまが増えることが予測され、人手を確保することが難しくなるかもしれません。

その時に備えて、医療施設のさまざまな業務を効率化できるよう、受付システムや自動精算機の導入をご提案していきたいと思っています。実際に、診療所・クリニックさまからのお問い合わせも多くいただいていて、導入を検討されている医療施設が増えてきているように感じます。

診療所やクリニック向けの製品もありますか?

はい。診療所・クリニックさまへは、コンパクトなサイズの自動精算機をおすすめしています。

設置面の小さい自立型と壁面埋め込み型があり、スタイリッシュなデザインなので、わずかなスペースでも設置することができます。また、患者さまがスムーズに操作していただける製品でありながら、従来よりもお求めやすい価格でご提供していますので、現在検討されている医療施設の関係者さまにとって、導入しやすいのではないかと考えています。

再来受付システムや、診察、会計までの待ち時間を表示するシステム、番号札の自動発券機なども、小規模施設に対応する仕様の製品を開発予定です。最近では、歯科クリニックさまからもお問い合わせをいただくようになりましたので、さまざまな施設に合わせて、機能やデザインをカスタマイズした製品をさらに開発していきたいと思っています。

「デンタル・コンシェルジュ」の活用など、USENグループのサービスとの連携も医療施設とITを結びつける試み

おすすめする製品やサービスはありますか?

自動保険証確認機 APS-α
「自動保険証確認機APS-α」です。"ホスピタルショウ"などのイベントで、ご来場された病院の関係者さまからご好評いただいていまして、私たちも自信を持っておすすめできる製品が完成したと思っています。
日本の医療施設では月に一度、患者さまの保険証をスタッフの方が目視で確認するのが慣例です。その手間を省いて受付をスムーズにする製品が、この「自動保険証確認機 APS-α」です。受付の際に、患者さまご自身で保険証を確認することができるので、待ち時間が少なくなり、スタッフの確認作業の手間や時間などの負担が軽減されます。

また、プラスチックのカードタイプの保険証はもちろん、紙タイプの保険証や公費の確認にも対応しています。

その他、昨年の12月にはグループ会社のUSENが、全国の歯科クリニックの情報をチェックし、予約することができるウェブサイト「デンタル・コンシェルジュ」の運営を始めました。予約管理ができるので、歯科クリニックさまにとっても便利なサービスとなっていて、医療施設とITを結びつける大きな試みのひとつでもあります。

今後、医療施設はどのように変化していくと思いますか?

現在、日本のスマートフォン普及率は50%以上。それにも増してIT化が著しい韓国では、なんと90%以上だそうです。

そんな韓国では現在、スマートフォンを使って患者さまが自分でカルテや診断画像をチェックすることができるシステムを導入している施設があります。日本で今すぐそのシステムを普及させることは難しいですが、いずれはカルテや診断画像を患者さま自身でチェックし、管理できるようになるでしょう。そうなると、スマートフォンを使って予約状況や混雑状況を誰もが見ることができるシステムも、徐々に充実していくのではないかと考えています。

医療現場ではIT化に慎重な面もありますが、時代のニーズに合わせて変化していくことも必要だと思います。

私たちの強みは、患者さまが医療施設に来てから帰るまでの一連の行動をトータルサポートできること

最後に、今後の展望を教えてください。

私たちの強みは、患者さまが医療施設に入られてから帰られるまでの一連の行動を先端システムによってトータルにサポートできること。これは、私たちアルメックスにしかできないことです。

だからこそ、この強みを生かし、日本全国の医療施設を支える唯一無二の存在として、製品やサービスをご提供していきます。

そして、日本の先端システムを海外に広め、まずはアジアの医療施設発展の力になれたらという思いから、海外向けのウェブサイトを立ち上げ、マレーシアのクアラルンプールに現地法人を設立します。

これからも、医療施設をトータルにサポートするアルメックスとして、国内外で医療現場と真摯に向き合い、支え続けていきたいと思っています。

本記事に登場する製品についてのお問い合わせ先

メディコム事業部(医療機関向け製品)

医療費自動精算機、自動再来受付機、診察・会計・投薬表示システム、ベッドサイド周辺機器、ホスピタルマルチメディアシステムなど

TEL : 050-5811-6358