“チーム医療”の精神を大切に、地域の皆さまへ向けた新しい取り組みを進めていきます。

“チーム医療”の精神を大切に、地域の皆さまへ向けた新しい取り組みを進めていきます。

倉敷スイートホスピタル  理事長 江澤 和彦 様  診療情報管理室 診療情報管理士 山本 渉 様

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倉敷スイートホスピタルとは、どのような病院なのでしょうか?

当病院は、2012年に新設した倉敷スイートタウンの中の一施設です。倉敷スイートタウンは、高齢者向け住宅と医療施設を同じ施設の中に併設することで、病院という場でありながら常に人が行き交うコミュニティタウンになっています。施設内には、病院と高齢者向け住宅の他にカフェやコンビニ、フレンチレストランにビューティーサロン。その他にも、展望風呂やカラオケ・シアタールームなどを完備しています。また、倉敷スイートタウンは24時間体制なので、入院患者さまのご家族がいつでも面会にいらっしゃることができるのも特徴のひとつ。24時間365日、私たちが質の高いホスピタリティーを提供していくことで、患者さまに居心地よく過ごしていただきたい。そして、ご家族の方や地域の方も自然と集まってきてくださる、そんな場所を目指しています。

江澤様は、どのような想いで倉敷スイートタウンをつくられたのですか?

経営者になる前は、年に240回の当直勤務をこなし、そのうち半分ほどは広島県内の大病院で当直勤務をしていました。この病院は市で唯一の救急病院だったので、同時に救急車が3台着くこともあるほど忙しい日々でしたが、おかげで数多くの症例に関わることができ、医師として充実した毎日を送っていました。その後、経営者になってからは病院全体のことを把握できるように経営やマネジメントから、看護や介護、リハビリや栄養学などさまざまな勉強をして、医師としてのスキルアップを図っていきました。でも、そのうちにふと思いました。たとえば肺炎の患者さまがいたとして、私たちはこの方に対して検査を行い、診断をして、点滴や抗生剤を投与して終わり。果たして、その先は誰が支えるのだろうかと。そこから、患者さまが健康な生活に戻るためのサポートもしていける複合型の医療施設をつくろうと思いました。

倉敷スイートタウン内にある高齢者向け住宅のそれぞれのお部屋には、緊急呼び出しボタンがあって病院のドクターや看護師と直接話をすることができます。リハビリテーションのスタッフも連携しているので、患者さま一人ひとりに合わせた治療後のリハビリ療法ができる環境も整っています。ドクターや理学療法士、介護士など多くのスタッフが連携する“チーム医療”の場を実現することで、患者さまを長い目でサポートしていく施設をつくることができたと思っています。

自動精算機や自動再来受付機の導入を検討された、きっかけについて教えてください。

病院を新設する際に、電子カルテを取り入れることになりました。それに合わせて、自動精算機や自動再来受付機といった患者さまをご案内するためのシステムも積極的に取り入れようということになり、アルメックスさんに相談しました。自動精算機や自動再来受付機、診察・会計案内表示システムといった製品の導入を決めてからは開院まで時間がなかったのですが、担当の方は工事現場にまで来てくださって、患者さまの動線を考慮したシステムの設置場所をアドバイスしてくださいました。私たちにとっては何もかもが初めてのことでしたので、アルメックスさんの存在は本当に頼もしかったですね。

製品を導入された際に、こだわられた点はありますか?

当病院のイメージカラーに合わせて、自動精算機や自動再来受付機、診察券や診察・会計案内表示システムの背景まで、導入したシステムはすべて桜色にカスタマイズしてもらいました。当病院は、患者さまにゆったりとくつろいでいただけるよう、ホテルのような上質な空間を目指しています。たとえば、従来の病院の診察室のベッドはドクターが患者さまを診やすいように少し高さがあることが多いのですが、お年寄りの方や足の悪い患者さまにとっては不便ですよね。そうしたところから一つひとつ見直して、患者さまがリラックスできるような空間づくりをしています。ですから、その空間を崩さないように、掲示物などもなるべく貼りたくないという想いがありました。そこで、掲示物の代わりに診察案内表示システムの画面に、病院のインフォメーション情報やニュースをテロップで流してもらうことにしました。

開院されて、約4年。自動精算機をはじめとした製品の導入効果はいかがですか?

当病院の患者さまはご高齢の方が多いのですが、皆さまスムーズに操作されていますね。時々、診察待ちや会計待ちの案内表示システムにご自身の番号が表示されていることに気づかない患者さまもいらっしゃいますが、システムと連動しているので、フロア全体を見ているスタッフがすぐに気づいて声をかけることができます。患者さまをお待たせすることもないですし、スタッフの手間の軽減にもつながっています。

また、当病院では冬になるとインフルエンザの予防接種で来院される方が普段の4倍近くいらっしゃるのですが、その時は2台の自動精算機に大行列ができます。もしも自動精算機がなかったらと考えると…ちょっと、ぞっとしてしまいますね。あの時、導入を決めて本当によかったと改めて思います。

今後、倉敷スイートホスピタルは地域の方々にとってどのような存在になっていくのでしょうか?

倉敷スイートホスピタルは、今は成長段階にあります。地域の方々のためにやれることは、まだまだあるはずです。そのひとつの取り組みとして、まずは認知症の方や地域の方が気軽に集まることができる“オレンジカフェ”を始める予定です。このカフェが、認知症の方やそのご家族をサポートするための場になればと考えています。


それから、今まで蓄積されてきた膨大な量の臨床データを活かして、世の中に役立つような治療をもっと提供していけたらいいですね。それこそが、支えてきてくださった地域の方々への恩返しになるのではないでしょうか。今後も地域の方々と触れ合いながら、ともに歩んでいき、近隣の皆さまにとって第2の我が家のような存在になれたらと思っています。

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